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映画『亜人』本広克行監督が語る「ロケ地・東京」の魅力

2012年よりコミック誌『good!アフタヌーン』誌上で連載開始され、センセーショナルな設定で話題となった漫画『亜人』がついに実写映画となってスクリーンにやってきます。本作の実写映画化に挑んだのは『踊る大捜査線』シリーズなど数々の大ヒット作を手がけてきた本広克行監督。

本作では、全国のさまざまな場所でロケ撮影を敢行。その中で、東京ではどんなシーンの撮影が行われたのか。さらに、ロケ地としての東京の魅力とは何か。国内の王道エンターテインメントを切り開き、作り上げてきた本広監督にお話を伺いました。

※本記事には映画『亜人』の内容に触れる箇所があります。

「撮る」だけではない。ロケ地選びは裏側も含めた環境が大事

 

映画『亜人』では全国各所で撮影をされたと伺っています。

はい、神戸を中心に、淡路島とか大阪の咲洲のコスモタワーとか、あと滋賀県や愛知県の名古屋でも撮影をしましたね。東京でロケ撮影をしたのは、木場公園と五反田にあるカフェ、それから品川駅前ですね。

木場公園ではどんなシーンを撮影したのですか。

佐藤健くん演じる主人公の永井と浜辺美波ちゃん演じる妹の慧理子が、人混みに紛れながら行動するシーンです。永井が帽子を目深に被りながらパソコンを見ていて、慧理子はコンビニで食料を調達してきた帰りで、というシーンです。その様子を望遠レンズで撮っています。

江東区のあの辺りは、結構いろんな現場で撮影させてもらっています。バラエティ番組なんかでも使わせてもらったことがあるんですよ。撮影許可が取りやすいのも魅力ですね。

カフェのシーンは妹の慧理子(浜辺美波)と下村泉(川栄李奈)が出会うシーンですか?

そうです。五反田の映像製作会社の近くにあるカフェですね。

そのロケ場所を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。

カメラの前に車を走らせて、シャッターのような効果を出したいと思ったんです。なので、カフェの前に車道が必要だったんですね。それと人通りが多い場所の方が、リアルだなと思ったのもあります。そういう条件をいくつかこちらで指定して探してもらいました。

品川駅前の撮影は、大型モニターに映るニュースを群衆が見上げているシーンですよね。

そうですね。品川駅前のあたりは、最近では駅前シーンの撮影のメッカですよね。駅前というと、昔は新宿のアルタ前が多かったんですけど、最近は品川が多いですね。品川駅前は広いし、エキストラをたくさん入れても、それほど邪魔にならないので。

『亜人』は、東京という設定で作られておりますが、全国のいろんな場所でロケ撮影をして、それらを東京として見せるためにはどんなことに気をつけていらっしゃったのでしょうか。

ひとつは、地方のランドマーク的なものをあまり映さないようにするということですかね。それから、地方を東京に見せたい時は、たくさんエキストラを入れて人混みを作るんですけど、地方だとエキストラを集めにくいということもあります。その点、東京ではエキストラを集めるのは比較的簡単なんです。

ロケハンをする際に気をつけていることはありますか?

その場所で撮影するにあたっては、撮ることだけが全てではなくて、バックヤードにある環境も大事です。例えば、近隣に機材車を停める駐車場がきちんとあるかどうかですとか、エキストラを集めやすい場所なのかとか、それから撮影するにあたってどれくらいのコストがかかるかも重要ですね。

 

ロケ地・被写体としての東京の魅力とは

 

本広監督は『踊る大捜査線』シリーズなど、これまで東京を舞台にした様々な作品を撮影されてきました。ロケ地、あるいは被写体としての東京の魅力についてはいかがでしょうか。

東京で撮った自分の作品の中で好きなのは『お金がない!』(1994, フジテレビ)というTVドラマです。海の近くの下町っぽいところが舞台でした。昔っぽい町並みがあって、橋があって、水があって、それでいて奥には高層ビルが並んでいる。そういうロケ場所はとても撮りやすいですね。当時は、この絵は東京じゃないと撮れないなと思いましたし、あの頃は本当に東京っていいなって思いましたね。

それと今回の『亜人』で使用させてもらった木場公園もそうですが、都会の真ん中に突然巨大な緑の公園があるような場所って東京以外だとなかなかない。そういう画は東京ならではだと思いますね。

 

ロケ撮影で街が潤い、街が変わる。それも映画づくりのモチベーションのひとつ

『踊る大捜査線』の舞台と言えばお台場ですが、1997年にTVドラマが開始した当時は、今ほど賑やかなところではありませんでしたよね。

そうですね。人は少ないですし、どこで撮影してもOKでしたね。すごく撮影しやすかったですよ。その代わり食事する場所も少ないので、毎日同じようなお弁当を食べてましたけど(笑)

『踊る大捜査線』のおかげでお台場が有名になったという面もあると思います。

そうだと嬉しいですね。いま、地方から東京へ来た人は、みんなお台場に行くみたいですね。飛行機から降りてレインボーブリッジを見て、ワクワクするみたいですね。

『踊る大捜査線』がお台場という街の活性化に貢献した部分もあったと思います。

自分の作品でロケ撮影をした場所が潤ってくれると、良いことができたなと感じます。撮影隊がロケをするということは、そういう役目もあるんだと思います。

私の地元である香川県を舞台に『UDON』という映画を作ったときにもそれを実感しました。こんなに街が変わっていくのかって。あの地域では特に大ヒットして、実際にうどん屋さんも増えたんですよ。

エンターテイメントって観た後には忘れてもよくて、その瞬間に楽しむものだと思います。その一方で、観る以外のカタチでも作品づくりを通して喜ぶ人たちが増えるということは、映画を作るモチベーションになっているなと最近感じますね。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

 

《映画『亜人』は2017年9月30日(土)より全国東宝系にて公開中》

■映画『亜人』公式サイトhttp://ajin-movie.com/

 

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映画『亜人』や『踊る大捜査線』シリーズのロケ地情報を、東京の映画・ドラマロケ地情報アプリ「東京ロケたび」(ダウンロード無料)でお楽しみいただけます。

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(C)2017映画「亜人」製作委員会 (C)桜井画門/講談社

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