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この夏の話題作『東京喰種 トーキョーグール』萩原健太郎監督が語る「ロケ地・東京」

新たな出演者や映像が解禁されるたびに、劇場公開への期待が高まる話題作『東京喰種 トーキョーグール』(7月29日全国公開)は、世界累計3,000万部を突破した大人気同名コミックの映画化作品。

タイトルに「東京」と入っていることからもわかるように、原作では、東京の描写がよく出てくる。だからこそ、映像化にあたり「かなりこだわって撮影地を選んだ」と話したのは、初の長編映画デビューとなった萩原健太郎監督。気になるあの場所、あのシーンは東京のどこで撮ったのか…萩原監督にとことん語っていただきました。

※本記事には映画『東京喰種 トーキョーグール』の内容に触れる箇所があります。

どこを撮っても絵になる「立教大学」での撮影。架空の東京を現実の東京へ

 

―萩原監督は、原作をかなり大事にしてロケ地選びを進行されたと伺っています。

はい。最初に『東京喰種 トーキョーグール』をやるとなったときに、原作ファン、映画ファンの方々に、どうしたら喜んでもらえるかと思ったんです。もしその思いを裏切ると、原作の石田先生さえも裏切ることになると思うので、原作の良さを残しつつ、実写としてどうアップデートしていくかを慎重に考えました。原作では架空の東京1区、2区という呼び方の所を、現実の東京に置き換えました。なるべく原作の絵に出てくるものは近づけたいなという思いでロケ地は選定しました。

―立教大学(池袋キャンパス)を舞台に、上井大学の撮影は行ったんですよね?

元ネタになっているのが立教大学だったんですよ。だから、まずは制作部に立教大学をあたってもらいました。本当は普段、撮影用に貸出をしていないそうなんですけど、制作部がすごく頑張ってくれて、何とかお願いして許可が下りた、という経緯です。

―第一希望で撮影ができた、という感じなんですね。

そうですね。第一希望でそのまま撮れましたし、とても撮影しやすかったです。立教大学はどこを切り取っても絵になると、最初ロケハンをしたときから思っていました。東京の街を撮るときに思うのが、単体では格好いい建築物はあるんですが、パッと一歩引いたときにバラバラで街並みとしては全然格好よくないんですよ。しかし、立教大学はすごく統一感がありました。歴史を感じる古い建物だからか、すごくキレイなんです。もっといろいろなところで撮影したいなと思いました。

―となると、あまり苦労はなかったのでしょうか?

強いてあげるとすれば、ツタがすごいのは苦労しました…。設定は秋ですが、撮影は夏だったので、それはそれはキレイにツタが生い茂っていまして(笑)。その色を落として青々しさを減らしました。

―立教大学で、特に思い入れの深いシーンはありますか?

ヒデ(小笠原海)とカネキ(窪田正孝)が2人で歩いているシーンですね。カネキにとって、ヒデが遠い存在になっていってしまう…というシーンでは、原作だとヒデがこうやって(頭の後ろで腕を組んで)歩いているんです。普通、あまりそんな歩き方をしないじゃないですか。でも、印象的だからやりたいなと思って。不自然なことを自然に見せるのは苦労しました。

東京以外の場所も探した末に決まった「大森ベルポート」

 

―最後の戦いの場所も気になるのですが、どちらで撮影されたんですか?

大森ベルポートで撮りました。それは、もう…、とても苦労しました。まず、僕はアクションのために用意された場所で撮ることだけは嫌だったんです。例えば、廃墟とか、倉庫とか、波止場とか…要は、ただ何もない広いスペースみたいなのが嫌で。しかも、東京はそういう場所がないじゃないですか。だから普段アクションをやらないような場所がどこかにないかなと、ずっと探していたんです。

―「アクションのために用意された場所で撮ることだけは嫌」というのは、ドラマ部分をきちんと描くことや、アクションだけの唐突感みたいなものをなくしたいという意図ですか?

そうです。あと既視感もあると思っていて。『東京喰種 トーキョーグール』はタイトルに「東京」とついている以上、特に海外の方が見たら「東京を描いているんだろうな」って絶対思われますよね。ですので、都会感のようなものを感じられる映画にしたいなと、ずっと思っていたんです。

―そこでようやく大森ベルポートに決定したんですね。

はい。何回かロケハンした末に決めました。東京以外の県まで出て行って、廃墟のようになったホテルとか、とにかくいろいろな場所に足を運びました。全然決まらなくて途方に暮れていたところに、カメラマンの方が、「こういうところがあるよ」と大森ベルポートを教えてくれたんです。見に行ったら、自由度が高くて、撮影もしやすいので、すごくいいなと決めました。

―大森ベルポートならではのよかった点や工夫した点はありましたか?

アクションというだけで、都内は撮影に制限がかかるところが多いんです。だけど、大森ベルポートは車が横転して突っ込むというアクションシーンを室内で撮らせてくれる、と。ひっくり返った車を何日も置かせてもらえるなんて、なかなかない。天井も高いので、高低差を使ったアクションができたのも、いい戦いの場面が撮れた理由かもしれません。すごく撮影しやすかったです。

工夫した点は、普段、大森ベルポートはよく撮影で使われる場所なので、見え方を変えようと心がけました。メインとなる広場の下に照明が仕込んであるんですけど、そこにフィルターを入れて、電気の色を少し変えたりして、ちょっと違う印象になるようにしましたね。

―車がポイントになるようですが、アクションの演出では、どういう点に気を配ったのですか?

観た方に、「お金があったらもっとできたよね」、「ハリウッドでやったらよかったのに」とは思われたくない。でも背伸びしている感じにはしたくなかったので、多くのアイデアがある中、チープにならないように結果的に車が突っ込むというストーリーになっているんです。車が突っ込んだなら、その車を使ったアクションをするようにして、車を回転させる、車に落ちる、と様々なアレンジで見せています。

―逆に、車を入れたがゆえの苦労はあったのでしょうか?

とにかく、車を入れるのに苦労しました(笑)。車を回転させるのも重労働でしたね。あとはもちろん床を傷つけるわけにはいかないので、1枚(床を)上げて、新たに床を作って、その上に置いて、と準備を重ねていました。

―いろいろお話いただきまして、ありがとうございました。

■映画『東京喰種 トーキョーグール』公式サイト

http://tokyoghoul.jp/

(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

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